相談内容

薬剤師 今岡 早苗

相談内容

「家族が冷房を入れると、とにかく冷えて辛いです。」

冬に冷えを感じるのはわかります。しかも最近は夏でも冷えて辛い方が増えています。
夏に、外から帰って冷房の冷たい風にあたると気持ちいいですよね。でも、その部屋にずっといると、体の芯から冷えてしまいます。冷房病などといわれることもあります。

体の内側を温める漢方薬が必要です。

「病院は貧血ではないといわれたのですが、しんどくて、フラフラします。」

一般に病院での貧血の検査というと、ヘモグロビン(血色素)の量をはかります。 女性の正常値は 11 g/dl 以上ですが正常の範囲の下限値なら、鉄剤は処方されません。なぜかというと、鉄剤を飲むとかなりの確率で胃腸の調子が悪くなったと感じる人が多いのです。 こういう方は、中医学では、血の濃さは普通で、量がたりていない血虚(けっきょ)と考えます。

血を増やす漢方が必要です。

「頭はカーとのぼせるけど、手足はつめたいのです。」

おふろで例えると、上の方は熱いのに、下の方はぬるく、うまく混ざっていない状態。 血も足りなくて、全身に血がうまくまわせない。

血をうまく巡らせる漢方が必要です。

「生理の前に頭痛がおきます。頭痛薬をのむと胃腸の調子が悪くなるのであまり飲みたくないです。」

中医学でいうと気滞が原因の頭痛。

気を巡らせる漢方が必要です。

「生理の途中や、終わった後に頭の奥の方重く、痛くなります。痛み止めをのんでも全くよくなりません。」

血がたりない血虚による頭痛・頭重感は痛み止めを飲んでも改善しません。

血を増やす漢方が必要です。

「生理の前に、自分でもどうしようもないくらいイライラして家族に当たり散らしてしまいます。」

ホルモンバランスが崩れているのも原因ですが、気滞のせいです。 気の流れを良くすれば、ストレスもたまらなくなり、イライラもおさまってきます。

気の流れを良くする漢方が必要です

「年齢的にそろそろ更年期。自覚はあり。 婦人科に行ったけど相手にしてもらえなかった。話をゆっくり聞いてもらえなかった。 周りが忙しそうで話せる雰囲気ではなかった。男の先生には話しづらい。」

女性のからだは複雑です。ホルモンバランスが崩れやすいので、気分も上がったり、下がったり。 更年期といえばホルモン補充療法をすればいいんでしょといわれるかもしれませんが、中には合わない方もいらっしゃいます。 そんな方は、症状に合わせた漢方をのんでみることをお勧めします。